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silent loop                   

Name

 

オオカミ少年と初恋と

 

あなた方があっちを向いたから        

こっちを向かせる為の戦い

まるでオモチャを自慢し合うように

ミサイルが空を覆うのでした

「愛」人々は口ずさみながら

「愛」街を赤く染めていく

「目には目を」と大人が教える

気が付けば自分の目しか無くなる

平和を叫んで戦争が起こり

戦争が起こって平和を叫ぶ

 

「正義」が人を殺して

「悪魔」が命乞いをしているから

何が「正義」で

何が「悪魔」か解らず

でも武器を持つのでしょう

「目には目を」と人のせいにするより

「手には手を」と世界を騙そう

手を取り合って「愛」が生まれた

「愛」が生まれて 

手を取り合った

Love and Peace

「愛」があって君がいる

 

腕を伸ばしたら

まだそこら辺にあった

オブラートに包んでた想いは

ゆっくり身体に溶け出した

悲しいイメージなど

微塵も感じさせない

不確かな明日の前に並んだ憂鬱は

顔を隠せばいいな

 

奈落の底から

昨日の苦悩から

はい上がってみせるよ

柔らかな頬に

笑みが差して

 

指と指を絡ませて決して離れないように

まるで昔見たE.T.みたく

空も翔ける気がしてんだ

愛と愛を重ねたら未来がほんの少し見えた

「星がキレイだね」って

流星がスッと流れて

輝き出す

Beautiful Name

 

口を尖らせて

怒るその癖さえも

真っ直ぐに胸に焼き付けては

何度も引き出しているんだ

 

風に揺れてる髪

安らぎを与える声

僕を映す瞳

その全てに今

愛を捧げて

 

君の秤にかけられた

幸せと不幸せだって

ほら前者に傾くように

僕は歌を紡いでいく

雲の切れ間に覗いてた

太陽と月の様に

あぁ光のスピードで

君を照らしに行く

紆余曲折などしない

 

雨に打たれたプランターの花にも

僕と同じように名は存在しているんだろう

怖がらないで

ここにおいで

名前を呼ぶよ

たった一つの名を

 

指と指を絡ませて決して離れないように

わざとたまに離す素振り

無邪気に笑ってみせる

愛と愛を重ねたら未来がほんの少し見えた

ねぇ信じてみればいい

キレイな花を咲かす

今に輝き出すよ

もう一度確かめる

Beautiful Name

 

不変であるべきだと 

永遠であるべきだと皆は言う

苦し紛れに放った愛の言葉も

多分それと同じ

許されるのなら

やり直しが利けばいいのになんて

思わず後手に回った自分を

何とか繋ぎ止めてた

 

ほら吹きのオオカミ少年

今の僕になら解るような気がする

一度だけついた真実は君の耳を通って

形さえ失くし

 

若かった2人で 

片付けたくはないんだ

僅かにも残ったメロディー

傷口にそっとリズムを刻む

確かに君がいた

あの日々に思いを馳せてた

空理空論の部屋の中

いつまでもここに居てはいけない

 

観覧車に乗り

やがて来る頂上で君と見る

地平線の向こう側の明日を信じて疑わず

気付いてしまったの

やがて来る頂上の後ろには

数分前の自分がいたスタートラインに戻り

 

それでも願ってしまった

君との永い夢を見てしまったんだよ

ともすれば空想情緒家の戯言だって

何を今さら

 

こんなに記憶が駆け巡って

相も変わらずに

 

若かった2人も

帰り道つないだ手

心にも無い言葉で傷付け合って

再び笑う

全てが嘘っぱちだって

思えりゃ楽なもんだ

刹那にkiss

甘酸っぱいkiss

 

人はそれを初恋と呼び

離したくない

届かずにいたこと

 

 

 

 

 

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